西宮市内の男性介護施設職員の感染確認 複数感染の伊丹の施設近くで勤務

2020/03/10 20:41

西宮市役所=西宮市六湛寺町

 兵庫県西宮市は10日夜、市内に住む40代の介護士の男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。複数人の感染が確認された同県伊丹市の介護施設「グリーンアルス伊丹」(伊丹市西野3)の近くにあり、同じ法人が運営する介護施設(同市)で7日まで働いていたという。 関連ニュース 尼崎で初の新型コロナ 伊丹で感染判明の施設関係者 新型コロナ感染者が回転ずし店勤務 「スシロー」調理場 「院内感染の可能性極めて高い」姫路の病院で新たに2人

 西宮市によると、二つの施設では職員や利用者らが行き来することがあったという。頻度は不明。
 男性は5日まで施設で働き、6日に38度台の発熱などを訴えた。7日に熱が36度台まで下がったため出勤し、8日から38度台の熱が出た後、9日にせきや頭痛などの症状が悪化して救急搬送され、10日に感染が判明して入院中。発熱などを訴えているが、重症ではないという。
 男性は自家用車で通勤し、6日の発症後に公共交通機関は使っていない。海外への渡航歴はなく、複数の感染者が出ている大阪市内のライブハウスにも訪れていないという。
 グリーンアルス伊丹を巡っては、デイケアサービス利用者で西宮市内の医療機関に救急搬送された80代女性=伊丹市=の感染が7日に判明。8日に80代の夫の感染も確認された。10日には、同県尼崎市が同施設で働く50代の男性介護士=尼崎市、利用者の80代男性=伊丹市=の感染を発表した。
 西宮市が発表した感染者は、市民4人と、同施設を使った80代女性の計5人となった。
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