「子どもたち癒やしに」給食調理員がユーモラス手洗い動画など配信 新型コロナ拡大

2020/03/16 20:57

宝塚市の給食調理員が休校中の子どもらに向けて作成した動画(ユーチューブから)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止により多くの学校で休校が続く中、兵庫県宝塚市の学校給食調理員9人が、手洗いの徹底などをユーモラスに伝える映像を動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信している。「家で過ごす子どもたちの癒やしになれば」と企画。全7本の配信を予定している。 関連ニュース 神戸で保育士ら4人の感染確認 「クラスター発生の可能性濃厚」 神戸市長のツイッター「暴き立てて何になる」に批判相次ぐ 新型コロナは「自分の免疫力で治すしかない」 公衆衛生の専門家

 同市は自校調理方式のため、各小学校に調理員を配置。その有志が2012年、子どもたちが給食を大好きになるようにと「劇団からっぽ大作戦」を発足した。これまで、市内の小学校や地元イベントで寸劇を披露し、食事のマナーや食材の魅力について紹介してきた。
 今回、一斉休校を受けて急きょ動画の作成を決め、今月8日から順次投稿している。
 第1弾は「手洗い」。茶色のニット帽とふくらみのある衣装を着たキャラクター「たまねぎ」と銀色ヘアの「ごはんちゃん」に扮した2人が登場し、解説する。手をこする際に「シャシャシャシャ国語算数理科社会社社社…」と変わった擬音語を字幕で表示するなど、思わず笑ってしまいそうな演出。9日には第2弾も公開し、「大豆さん」が手づくりマスクに挑戦している。
 学校給食課の松浦未洋課長は「いつも子どもたちを思って給食を作っている調理員が頑張って撮影した。動画を家で楽しんでもらえたら」と話す。
 動画はユーチューブのサイトで「劇団からっぽ大作戦」と検索。学校給食課TEL0797・77・2039
(小谷千穂)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ