神戸市保健所長ら異例の定年延長 新型コロナ対応で
2020/03/17 20:20
神戸市役所=神戸市中央区
感染が拡大する新型コロナウイルスに対応するため、神戸市は4月1日付の人事異動で、3月末に定年退職する予定だった局長級幹部数人を勤務(定年)延長とする方針を固めた。勤務延長は地方公務員法の特例に基づく異例の措置。延長を含めた人事異動を3月末に発表する見通しだ。
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対象は、予算編成などで市政全般に関わる行財政局長や、感染症対策を行う保健所を統括する保健福祉局担当局長(保健所長)らで、当面の間、現在の業務を続ける。地方公務員法では、職員の職務の特殊性などから、退職で公務の運営に著しい支障が生じる場合、1年以内の期限を定めて定年を延長することが可能としている。
同市は4月の組織改正で、保健福祉局を健康局と福祉局に再編する。感染症対策を担う健康局には、現在の保健所長に加え、当面の間、臨時の担当局長ポストも設けて、体制の拡充を図る方針。(石沢菜々子)
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