往来自粛の期間食い違い 大阪「3連休限定」で兵庫「当面」

2020/03/20 06:45

記者会見する兵庫県の井戸敏三知事=19日午後、神戸市中央区下山手通5、兵庫県庁

 兵庫県は往来の「当面の自粛」を求めたのに対し、大阪府は「3連休」に限って呼び掛け、両府県でちぐはぐな要請となった。 関連ニュース 「分かりやすさ重視」家庭でできる消毒液の作り方 もし家族が新型コロナに感染したら? 家の中で気を付けること 新型コロナは「自分の免疫力で治すしかない」 公衆衛生の専門家

 大阪府の吉村洋文知事が兵庫で感染者が増えている状況を取り上げ、強調したことについて兵庫県の井戸敏三知事は「(あちらが)指定されたから、こちらも指定した」とぶぜんとした表情。要請に「大阪」との往来を明記した理由を不満げに述べた。
 その上で「だいたい人のことはあんまり言わない方がいい」と強調。「われわれはしっかりこのようなメッセージを出して、県民に訴えている」とした。
 両府県も含めて関西広域連合に参加する関係自治体は15日、感染患者が入院可能な病院間の連携やマスクなどの医療品を融通し合うことを決定したばかり。連合長を務める井戸知事は「その通りに対応していく」と述べた。
 一方、神戸市役所内で報道陣の取材に応じた久元喜造市長は「(国からの)情報が来ていないので、コメントのしようがない」と語り、足早に立ち去った。テレビのニュースを見ていた職員は「僕ら、ぽかーんですよ」と驚きを隠さなかった。(井関 徹、初鹿野 俊、横田良平)
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