県が27億円補正予算案 マスク購入補助や中小向け融資拡充

2020/03/20 10:31

兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県は19日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う新たな緊急対策費として27億8300万円を盛り込んだ2019年度補正予算案を発表した。介護施設や保育所などにマスクの購入費を補助し、影響で売り上げが減少した中小企業向けに制度融資を拡充。入院医療体制を充実させるほか、感染症専門家らの対策協議会を立ち上げる。 関連ニュース 話題の「猫の爪切り用マスク」…販売枚数3万枚突破 「猫の日」にあわせ新色を販売へ 大きいマスクが欲しい 「マスクや換気が苦痛だった」「気軽に行動出来る」…5類移行から7カ月、職場のコロナ感染対策の変化 4人に3人は肯定的

 政府がまとめた第2弾の緊急対応策を踏まえて編成。23日に開会中の県議会定例会に追加提案する。
 介護施設などで感染の疑いがある入所者を隔離するため、大部屋を個室に改修する間仕切りなどの費用を支援。まん延期に一般の医療機関でも臨時の診療ができるよう、外来を設置するためのテントなどの整備費を盛り込んだ。
 臨時休校に伴い、生徒らのために設けているSNS悩み相談窓口を25日まで延長。社会福祉施設に対し、マスクの購入や施設の消毒経費を補助する。
 中小企業の支援では、既に拡充した「経営円滑化貸付」について、最近1カ月間の売り上げが前年同期比または、最近3カ月間の平均と比べ15%以上減った場合、これまでとは別枠で2億8千万円まで借りられるようにした。(井関 徹、森 信弘)
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