活気失った街に元気を キャンセルの花でオブジェ

2020/03/26 11:23

街角に鮮やかな彩りを与えた、土内さんの花のオブジェ=神戸市中央区小野柄通6

 新型コロナウイルス感染拡大で活気を失った街に、花で元気を届けたい-。神戸・三宮の女性フラワーアーティストが3月上旬、色鮮やかなオブジェを店先に飾った。春らしく黄色を中心に飾り付けた花々が街角に彩りを加えた。 関連ニュース 病気封じの“キュウリお守り” 新型コロナで各地から問い合わせ 消毒用アルコールがないときは 医科大の主任教授がアドバイス 女性用下着メーカーが「洗えるマスク」

 神戸市中央区小野柄通でオーダーメイドフラワーサロン「アマーヴェル」の土内悠実さん(26)。完全予約制のため普段は花を廃棄することはないが、予約を受けて準備していたイベントが急きょキャンセルになった。他の作品に使うことはできない花の命を無駄にしたくないと、一晩掛けてオブジェを作り、店頭に展示した。
 展示は1週間と想定していたが、花は2週間、持ちこたえてくれた。土内さんは「花を通して、1人でも多くの人に幸せを贈りたい」と、飛び切りの笑顔で話してくれた。(後藤亮平)
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