焼失の首里城再建へ義援金　兵庫県など９００万円寄贈

　火災で正殿などが焼失した首里城（那覇市）の再建を支援するため、兵庫県などでつくる義援金募集委員会がこのほど、沖縄県に８９７万２５２９円を寄付した。 関連ニュース 鮮やか首里城　再建願う絵画　西宮の小６男児が現地で作品展 首里城再建願い、小６生が描いた絵　ＳＮＳで反響 ＜テネシー・ワルツ　ジャズシンガー石井順子の物語＞第一部　戦中・戦後編（2）神戸大空襲　「ご先祖さんが守ってくれた」

　両県は、沖縄が本土復帰を果たした１９７２年、「友愛県」の協定を締結。兵庫には復帰前から沖縄出身者が多く移住し、神戸市出身の島田叡氏が太平洋戦争末期に沖縄県知事を務めるなどゆかりが深い。
　募集委は県議会や県市長会、県商工会議所連合会、神戸新聞厚生事業団など１６団体で構成。募金箱や専用口座に４８６件の寄付があった。
　贈呈式では、県女性青少年局の大久保和代局長が沖縄県大阪事務所の糸数勝範所長に目録を贈呈。兵庫県の担当者は「早期再建に向けて少しでも役に立ちたい」と話した。（藤井伸哉）