彩前線(2)渓谷の春を歌い上げ 川西市・猪名川のエドヒガン
2020/03/28 21:00
渓谷を彩る満開のエドヒガン=川西市清和台から
花曇りの空の下、兵庫県川西市の猪名川沿いで、桜の野生種「エドヒガン」が満開となった。かれんな薄紅の花びらが、静かな渓谷に春の彩りを添えている。
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同市水明台地区の約7ヘクタールの斜面に約280本が植わる。かつては雑木やササが生い茂っていたが、ボランティア団体「渓のサクラを守る会」が2008年から間伐などの保護活動を始めた。その後も遊歩道の整備や、地域の子どもたちと植樹を進め、11年には市の天然記念物に指定された。
恒例の一般公開は新型コロナウイルスの感染拡大を考慮して中止としたが、桜は公道からでも楽しめる。同会代表の西澤孟治さん(77)は「年々枝ぶりが良くなり、花々のボリュームも増してきた」と話した。(辰巳直之)