「自粛いつまで」週末の公園、繁華街閑散 書店はコロナ本で減収カバー
2020/03/29 23:16
買い物客が少ない三宮センター街=29日午後、神戸市中央区
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、兵庫県知事が不要不急の外出自粛を呼び掛けた2回目の週末。桜が咲き始めた29日、兵庫県内の公園は閑散とし、繁華街は人通りが減った。長期戦も想定されるだけに、市民や商店主らは「いつまで続くのか」「どこまで不要不急?」と疲れや迷いを口にした。(田中宏樹、伊田雄馬、小谷千穂)
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この日の神戸市の最高気温は3月中旬並みの13・5度。好天だが風が冷たく、桜も満開とはいかなかった。
県立明石公園(明石市)では、「花見席」と記した張り紙が5~7メートルおきに地面に打ち付けられた。県は間隔を空けて座ることや、飲酒をしないよう呼び掛けている。
友人4人と訪れた神戸市西区の短大生(19)は1カ月ほど前に日程を決めた。「全員の予定がこの日しか合わなかった。屋外だし、隣のグループと距離を置けば大丈夫かな」。
見頃は次の週末になりそうだが、同園の担当者は「今後、感染が広がれば、花見自体の自粛要請や禁止になるかもしれない」とする。
■短時間で帰宅
神戸市中央区の三宮センター街も人通りは少なめ。同市長田区の男性(70)は携帯電話が故障し、買い替えのためにショップを訪れた。「これは『急ぎ』に入るよね」と苦笑し、店を出ると家路を急いだ。
座席間隔を空け、消毒をして営業を続ける三宮の映画館。主婦(61)=同市灘区=は「3月末までの無料券があったので見に来たが、人の目がとても気になる」と後ろめたい気持ちを明かした。
新開地のゲームセンターを訪れた会社員男性(40)=同市兵庫区=は「感染したら会社に迷惑がかかるので短時間で切り上げる」という。「営業職なのに、お客さんに会いに行けない。長引くと業績に影響するのでは」。つかの間の気分転換だ。
■何とか商機を
大きな打撃を受けている商店主。阪急神戸三宮駅近くの飲食店「スペインバル Eng(エン)」の石井涼店長(27)は「3月の売り上げは例年からほぼ半減。このままでは弁当販売も考えなければ」と嘆く。国や県に対し、「例年の売り上げの3割でも補償があれば助かるのだが」。
ジュンク堂書店三宮店は「おうち時間を本で楽しもう」と特設売り場を設置。新型コロナに関する書籍の他、室内運動やレシピ本を並べた。粂川武史副店長は「今月の客足は前年同期より2割ほど少ない。売れ筋を見極めていきたい」と力を込めた。
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