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東須磨小学校で苦悩した日々を振り返る被害教諭。「経験を糧にいじめのない学校を作りたい」と語る=神戸市内(撮影・斉藤絵美)
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東須磨小学校で苦悩した日々を振り返る被害教諭。「経験を糧にいじめのない学校を作りたい」と語る=神戸市内(撮影・斉藤絵美)

 神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、被害を受けた男性教諭(25)が、神戸新聞社のインタビューに応じた。繰り返された悪質ないじめに「居場所がなくなる気がして『やめて』と言えなかった」と当時の心境を振り返った。

 -なぜ、暴行や暴言が始まったのか。

 「母親から『人には優しく接しなさい』と言われて育ち、自分でもびっくりするくらい人に気を遣ってしまう。嫌なことをされても『やめて』ときつく言えなくて、『抵抗せえへんし、やってやろうかな』とエスカレートしていった。『やめて』と言ったら自分の居場所もなくなる。エスカレートしていくのもつらい。板挟み状態で体調を崩してしまった」

 「子どもには『いじめられたら先生に言いなさい』と指導しているのに、声を上げるのも怖かった。言い返せなかったのは優しさじゃなかった」

 -加害教員に伝えたい気持ちはあるか。

 「(十数秒間の沈黙)。今、コメントを残すことが正解か分からないので、控えさせてもらいたい」

 -当時、子どもたちに救われた。

 「教室に行けば子どもたちが『先生、先生』と言ってくれ、成長する姿が楽しみだった。子どもたちの存在自体が癒やしだった。保護者も優しくしてくれた。報道で『東須磨=最悪』と捉えられているけれど、いい学校なんですよ」

 -加害教員の行為が子どもたちに与えた影響は。

 「子どもの心の傷は計り知れない。子どもたちが『あのとき先生がやっていたやん』と道を踏み外すことはしてほしくない。子どもたちにはつらい局面に誰かに相談すること、いじめを見たときには声を上げられる強い子になってほしい」

 -春に復職した。

 「教師を辞めたら次はどんな職業かなと想像してみた。やりがいを感じられるかなと思った。休み時間に遊んだり、授業で頑張ったりしている子どもの姿を想像した。つらいことはあったけれど、子どもの成長をみられる先生としての仕事は残っている。もう一回先生として働きたいなという気持ちが出てきた」

 -経験をどう生かす。

 「当時、つらいけどつらくないそぶりをしてきた。誰かに気付いてほしかったなとも思う。だから、子どもたちがつらい顔をしていたら真っ先に気付いてあげたい」

 「漠然と言った一言ですごく傷つくこともある。『あいつは嫌じゃないやろう』と思って言ったこと、したことが、された側からしたら嫌なこともある。子どもたちの小さな異変にも気付いていきたい」

 -新しい学校では担任を持つ。

 「休校中で子どもたちとは一度も顔を合わせられていません。早く会いたい。どんな子どもたちなのか。どんな成長していくのか。今から楽しみです」(斉藤絵美)

【完全版はこちら】東須磨小・教員間暴行の被害教員インタビュー

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