白い肌のべっぴんさん、タケノコの出荷最盛期 姫路・太市地区
2020/04/03 11:25
地中から掘り出されたタケノコ=姫路市西脇
白くきめ細かなタケノコの産地として知られる兵庫県姫路市西部の太市地区で、出荷が最盛期を迎えた。農家の人たちは地面のわずかな膨らみを探し、早朝から竹林を歩く。
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太市地区は鉄分を含む粘土質の土壌がタケノコの栽培に適し、江戸時代末期には農家の副業として広まったと伝わる。太市筍組合には約250軒の農家が加盟。今季は暖冬で成長が早まり、初掘りでは昨年比1・4倍の560キロが集まった。
寺田正人さん(79)は竹1本1本の年齢を管理し、秋には地面に腐葉土などを混ぜふかふかに仕上げる。「ここの土は財産。白い肌のべっぴんさんが育つ。まだ小ぶりだが春らしい香りは十分楽しめる」
価格は変動制で現在は1キロ800~2200円。同組合TEL079・269・0034
(小林良多)