兵庫県内の新たな感染者は17人 10歳未満や医療従事者など
2020/04/12 21:45
兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5
兵庫県と神戸市などは12日、10歳未満から80代までの男女17人が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染者は計375人となった。10歳未満は県内2人目で、9日に感染が判明した男子小学生と同様、北播磨地域の加東健康福祉事務所管内に住む男児。また既に公表されていた感染者に、神戸赤十字病院(神戸市中央区)の看護師や海上自衛隊員が含まれていたことも分かった。
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県が新たに発表した10歳未満の男児は、医療機関を受診し、9日に検査で陰性とされたが、翌10日に高熱とせきの症状が出て入院。12日に陽性と分かった。9日に感染が判明した別の男子小学生との関係や接触の有無は公表していない。
10日に調理師1人の感染が判明していた三田市立三田保育所ではこの日、40代と60代の女性調理師の感染が新たに判明した。同保育所は閉鎖しているが、感染が広がっている可能性があるという。園児1人が発熱を訴えており、全職員にPCR検査を実施する方針。
一方、神戸市は11日に発表した感染者の1人が、神戸赤十字病院に勤務する20代の女性看護師=神戸市在住=だったと明らかにした。同看護師が受け持つ患者の中に、複数の軽症患者がいたという。同看護師が勤務していた病棟で入退院を一部制限するが、外来診察は継続する。
また同市が10日に発表した1人が、海上自衛隊の横須賀地区(神奈川県横須賀市)の部隊に所属し、神戸市内で勤務する30代の男性隊員だったことも公表。既に感染が判明している同地区所属の40代男性隊員の濃厚接触者という。(まとめ・井川朋宏)
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