おむつ買い占めと誤解され 双子の親の悩み、新型コロナで調査
2020/04/16 12:38
NPO法人つなげるのホームページ
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、外出自粛が続く中、双子家庭を支援するNPO法人つなげる(兵庫県尼崎市)が双子のいる家庭に困りごとを尋ねるアンケートを実施した。全国の292人から回答があり、日中の過ごし方や買い物などで双子の親ならではの悩みを抱えているのが浮き彫りになった。(中川 恵)
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調査は3月31日~4月8日に実施。普段の子育ての状況▽現在の状況▽困りごと-など8項目を尋ねた。
選択肢を示して困りごとを聞いた質問(複数回答可)では、8割近い228人が「感染の心配」を挙げ、7割に当たる204人が「日中の過ごさせ方」と回答。「日常的な買い物」も160人で半数を超えた。
自由記述欄には切実な声が殺到した。
「双子分のおむつを買ったら『あんたみたいなのがいるから必要な人の手元に届かなくなるのよ!』と罵声を浴びせられた」
「ネットスーパーが休止になったので、双子を連れて買い出しもしなければならない」
「家が狭く、双子を遊ばせる広さがない。日常的に遊ばせていた児童館、水族館、動物園も全て閉鎖されてしまった」
同法人の中原美智子代表理事(48)は「子育て世帯に共通する悩みでもあるが、双子の親の悩みはより顕著だ」と分析する。
誰も話し相手がいなくてつらいという声もあり、虐待につながる恐れもあることから、同法人は13日から、ビデオ通話ができるホットラインを設けた。無料通信アプリ「LINE(ライン)」のオープンチャット「ふたごのへや」から接続できる。
また、支援を受けたい人がネット上で「ほしい物」をリスト化し、支援者がそれを購入して配送する仕組みを活用し、おむつや離乳食を募集するとともに、その配送料などに充てる寄付も募っている。詳細は「NPO法人つなげる」のホームページに掲載している。
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