救急隊員1人の感染確認 陽性判明前の女性搬送 明石
2020/04/26 19:30
明石市役所=明石市中崎1
兵庫県明石市は26日、同市消防署二見分署に勤務する40代の男性救急隊員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。男性隊員は、22日に陽性が確認された70代女性を救急搬送した隊員3人のうちの1人。残り2人に現在、症状はないという。
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市消防局などによると、男性隊員は20日、陽性判明前の70代女性を自宅から市内の帰国者・接触者外来に救急搬送。22日に女性の陽性が判明するまで計4件4人の救急搬送に携わったが、濃厚接触者に該当する患者や同僚はいないという。
市によると、感染が疑われると判断すれば専用の防護衣などを着用するが、今回は119番の通報内容が頭痛のみで、男性隊員らは通常のサージカルマスクなどで対応。救急車の窓も開けず、30分以上、女性の酸素吸入などに当たっていたという。
22日午後から、残り2人とともに自宅待機。男性隊員は24日に発熱し、26日にPCR検査で陽性が判明した。同居する家族3人についても健康観察を続けている。(小西隆久)
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