神戸市立の学校園、5月末まで休校延長へ 市長が市教委に要請

2020/04/27 19:06

神戸市役所=神戸市中央区

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、神戸市の久元喜造市長は27日、5月31日までの市立学校園の休校延長を市教育委員会に要請した。同市教委は臨時の教育委員会会議を28日午前に開き、方針を決める。 関連ニュース 三菱電機社員の2人はスナックで感染 有村架純さん母経営の会社などがマスク寄付 妊婦に20枚ずつ 社内でクラスター発生か 企業名公表に同意せず操業継続

 同市は市立の幼稚園や小学校、高校など全299校園の休校措置を5月6日までとしていた。緊急事態宣言後も市内で一定数の感染者が発生し続けていることなどから、久元市長が27日、5月末までの休校延長を市教委に要請した。
 延長を要請する理由について、久元市長は要請文で「予断を許さない状況にあり、感染拡大を食い止めるために、引き続き、外出自粛の取り組みを徹底する必要がある」とした。休校が長期化することから、家庭学習を支援する取り組みや児童生徒の生活状況の把握、相談体制の確保などの対策も強化するよう求めた。
 休校延長が決定した場合、認可保育施設や学童保育でやむを得ない場合のみに受け入れる「特別保育」は継続する見通し。休校延長要請の理由などについて、久元市長は28日の臨時会見で説明するとみられる。
 一方、県立学校の対応について井戸敏三知事は27日の会見で、「28日に開く県の対策本部会議で、議題に挙げる」と述べた。県教委は5月7日以降の延長も視野に入れて協議しており、近く方針を示す。(石沢菜々子、井上 駿)
【記事特集】新型コロナウイルス

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ