GW中、大規模公園の駐車場閉鎖 遊具使用も禁止に 兵庫県

2020/04/28 20:52

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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、兵庫県は29日からゴールデンウイーク(GW)が終わる5月6日まで、大規模な県立都市公園12カ所の駐車場を閉鎖し、遊具の使用も禁止する。連休中の密集や遠方との往来を抑制し、感染予防を徹底する。散策など公園への出入り自体は制限しない。 関連ニュース 社内でクラスター発生か 企業名公表に同意せず操業継続 三菱電機社員の2人はスナックで感染 内閣官房職員、飛び降り自殺か 新型コロナ中国帰国者受け入れ先施設

 県はGW中の「生活維持に必要な場合を除いた外出自粛」や「帰省や観光地、海や山のレジャーなど県内外の移動自粛」を、県民に呼び掛けている。都市公園については、3月中旬に花見期間中の飲酒禁止を要請し、4月中旬からは屋内施設などの利用も中止した。それでも大阪に近い施設では県外ナンバーの車が目立つため、自動車での来園を規制して入園者数を抑え、遊具での接触機会を減らす対策強化に踏み切った。
 昨年のGW中の都市公園入園者は、通常の土日と比べて2倍近く増加。さらに今月の都市公園の入園者は前年同期比で、尼崎の森中央緑地(尼崎市)86・3%増▽甲山森林公園(西宮市)56・7%増▽丹波並木道中央公園(丹波篠山市)40・6%増▽一庫公園(川西市)26・9%増-などとなっている。
 このうち、尼崎の森中央緑地の駐車場は2カ所で計約400台が止められる。4月28日にはゲート前に告知看板を立て、コーン標識とパイプを使ったバリケードで封鎖。遊具はロープで使えないようにしたり、使用中止の張り紙をしたりしている。
 一庫公園では、3月以降の天気の良い週末は2千人近くの家族連れらが訪れ、4月に入ると近畿以外のナンバーが半数を占めるように。4月25日から順次駐車場を閉じたが、閉鎖を知らせる看板を見て帰る車が後を絶たない。
 散歩していた大阪府豊能町の主婦(71)は「人出が多いなとは思っていた。でも大きな広場があるし、やりすぎでは」と首をかしげる。一方で同公園は「曜日を問わずテントを張って過ごす人も多い。広くてもトイレや自動販売機の利用で感染する可能性もある。少しの我慢と協力をお願いしたい」と訴えている。(藤井伸哉、中川 恵)
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