神戸・中央市民病院の外来患者、3%に新型コロナの抗体 市内4万人感染の試算

2020/05/02 23:03

神戸市立医療センター中央市民病院=神戸市中央区港島南町2

 神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)の研究チームは、4月7日までの8日間に外来を受診した患者千人の血液を検査したところ、約3%が新型コロナウイルスに感染したことを示す抗体を持っていたと2日発表した。 関連ニュース 神戸市、全国初の中学・高校ワクチン集団接種を検討 ファイザー製使用 兵庫で5人死亡、75人感染 累計患者数が4万人超える ワクチン2回接種後にコロナ感染 職場同じ女性2人 加西

 チームによると、感染後しばらくしてできるIgG抗体が33人から検出された。救急や発熱外来を受診した患者は対象から外した。神戸市全体の性別や年齢の分布に合わせて計算すると、4月7日の緊急事態宣言が出る前に、既に2・7%に当たる約4万1千人に感染歴があったことになるという。
 チームは「今後、人口全体を正確に反映する計画的な検査が必要だ」としている。
【記事特集リンク】新型コロナウイルス

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ