三田市の消防士がコロナ感染 陰性判定後に発熱で判明
2020/05/07 17:55
国立感染症研究所で分離された新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真像(同研究所提供)
兵庫県三田市消防本部は7日、市消防署(下深田)に勤務する20代の男性消防士=神戸市=が新型コロナウイルスに感染したと発表した。消防士はPCR検査で陰性と判定された後に発熱し、感染が分かった。ただ、偶然が重なって勤務に就くことはなく、消防署の態勢に影響は出ていないという。
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消防士は同署で、24時間勤務後に休日があるシフト勤務に就いている。4月14日は午前9時に勤務を終え、18日まで休みだった。18日に新型コロナ感染の疑いがある親族を病院に連れて行った際、感染したとみられている。
消防士は19日に出勤し、親族との接触を上司に報告。感染を懸念した上司はすぐに自宅待機を命じたため、職員との濃厚接触はなかったという。
20日には親族の感染が判明し、消防士もPCR検査の受診が決まった。ただ順番待ちなどで検査は28日にずれ込んだ。5月1日に陰性の判定が出たため、いったんは4日から勤務に就く予定だった。
ところが2日に38度の発熱があり、4日に再び検査を受けたところ、7日に陽性が確認された。症状は軽いという。
市消防本部は「今後とも自身の体調についての報告や連絡を徹底し、感染防止に努めたい」としている。
市職員の感染は三田保育所の調理師3人に続き4人目となった。市内の感染者は9人のまま。(高見雄樹)
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