神戸労災病院で院内感染か 看護師、患者計3人の陽性確認

2020/05/10 21:11

神戸労災病院=神戸市中央区籠池通4

 神戸市は10日、神戸労災病院(同市中央区)の入院患者2人と看護師1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。患者のうち50代男性は重症で、人工呼吸器が必要な状態という。90代の男性患者と50代の女性看護師は軽症。同病院は当面の間、救急を含む新規の外来患者や新たな入院の受け入れを止め、手術も延期する。 関連ニュース 看護職に感染集中 クラスター発生の病院 なぜ?!岩手で新型コロナ感染者ゼロ… 感染者個人情報に「愛人?」も 県のサイトに一時誤掲載

 3人のうち、10日に判明した感染者は1人。2人は「調査中」として市がすでに発表しており、同病院の患者であると分かった。
 同病院は新型コロナの軽症患者の入院を受け入れている。市や同病院によると、患者2人は同じ病室で、女性看護師が対応。患者の50代男性は4月30日までは感染者の個室がある階の病室に入院していたが、感染者との接触はなかった。女性看護師も感染者の担当ではなかったという。
 同病院の脇田昇院長代理は「院内感染が発生した可能性が強く疑われる」とし、今回の患者2人と接触のあった医師や看護師ら40人を自宅待機にしている。(初鹿野俊)
【記事特集リンク】新型コロナウイルス

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ