無料「アマビエ」護符、ネット出品横行 西宮・広田神社「祈りや気持ち無にする行為」
2020/05/11 20:49
アマビエの護符が出品されたフリマアプリの画面
新型コロナウイルス感染症の終息を祈って、兵庫県西宮市大社町の広田神社が疫病よけの妖怪「アマビエ」をあしらい、参拝者に無料で授与してきた護符が、フリーマーケットアプリで販売されていたことが分かった。同神社は「祈りや気持ちを無にする行為をしてほしくない。あきれている」と困惑。「お参りされた方に限り、お一人様一枚」とし、マナー順守を呼び掛けながら授与を続けている。
関連ニュース
【初報】一日も早い終息を 妖怪「アマビエ」の護符を無料配布 西宮・広田神社
疫病払う妖怪アマビエで和菓子 コロナ終息願う岡山の菓舗
疫病よけの妖怪「アマビエ」の絵札人気 三田天満神社で配布
同神社は「心和らぎ、ほっとできるように」と無料の護符を発案し、これまでに約1万3000枚を配った。拝殿前に置いていた1000枚が4月中旬に2日ほどでなくなることがあり、ネット上の出品が確認された。その後は、設置場所を授与所前に移している。
無料の護符は「メルカリ」や「ラクマ」に980円などで出品され、買い手が付いていた。500円で授与する護符も1980円などの値で転売されていた。(小林伸哉)