通院、通学越境に戸惑い 解除の鳥取と隣接の新温泉町

2020/05/15 06:55

 緊急事態宣言が解除されなかった自治体の住民からは「やむを得ない」「落ち着いてから判断を」と理解する声が上がった。 関連ニュース 近畿大会で活躍誓う 県高校総体、豊岡総合高が3部門で躍進 発見!白いナマズ「ここまで成長、幸運の証し」 城崎マリンワールドで展示へ 新型コロナワクチン、女性に1日2回接種のミス 勘違いし反対の腕に接種

 宣言が解除された鳥取県との県境にある兵庫県新温泉町では、買い物などで鳥取に行く人も多く、宣言の差に戸惑う声が上がる。
 車で約30分の鳥取市内の病院に通う新温泉町の自営業の女性(68)は、緊急事態宣言で県境越えを控えていたが、連休明けから通院を再開した。「町民の多くは鳥取を生活圏にしている。宣言が解除された鳥取県と今後も続く兵庫県。気持ちをどっちに合わせればいいのか」と困惑する。
 同町から鳥取城北高校(鳥取市)に通う3年生(17)は、緊急事態宣言が出た後も週1、2回の登校日に通学バスで鳥取市内へ。「県をまたぐことに抵抗はあるが、受験生なので登校せざるを得ない」とこぼす。「学校終わりに友達と遊んでいた日常が恋しい。少しでも早く、普通の日が戻れば」と願う。(末吉佳希)
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