災害ボランティアでキャンピングカー運用へ 

2020/05/19 21:00

災害救援に使われるキャンピングカー=神戸市中央区東川崎町1

 新型コロナウイルス感染症が収束しない中で自然災害が起きた場合に備え、ひょうごボランタリープラザ(神戸市中央区)は19日、災害救援用キャンピングカーを被災地に派遣できる仕組みを整えた。 関連ニュース 尼崎市で10代~60代の10人感染 新型コロナ 神戸で10代から80代の32人感染 新型コロナ 神戸市、全国初の中学・高校ワクチン集団接種を検討 ファイザー製使用

 被災地でボランティアの密閉、密接、密集の「3密」を避けるために、キャンピングカーを活用。災害ボランティアセンターの受け付けにして窓口を分散させたり、被災者らが密集しないよう少人数の避難所を複数設けた際に避難所間の移動手段に使ったりする。
 車は、被災地支援に取り組む「大吉財団」(神戸市中央区)が所有。非常用電源やスコップ、マスク、体温計などを備え、同プラザや同財団のスタッフが必要最低限の人数で運用する。
 コロナ禍で人手不足が続く社会福祉協議会に代わり、災害が発生した地域で、災害ボランティアセンターの立ち上げに尽力する。
 同プラザの高橋守雄所長は「新しい生活様式に沿ったボランティアの方法を模索し、全国に提案したい」と意気込む。(小谷千穂)

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