「営業実績上げたかった」郵便局で水増し請求し390万円不正使用 元部長ら2人

2020/05/21 21:30

神戸中央郵便局=神戸市中央区栄町通6

 日本郵便近畿支社は21日、神戸中央郵便局(神戸市中央区栄町通6)の元部長ら2人がゆうパックの配達委託料を水増し請求して、約390万円の経費を不正使用したと発表した。差額分はカタログなどの自社商品の購入費用に充てており、2人は「営業実績を上げたかった」などと話しているという。 関連ニュース 組合費1400万着服 「介護疲れ」ではなく…実は「アイドル追っかけ」 遺体の頭に葬儀社がレジ袋 わが子失った両親「二重の苦しみ味わった」 ココイチ、500人に誤請求 頼んでいないチキン代金

 同支社によると、2人は同郵便局の輸送ゆうパック部元部長の40代男性と、元総括課長の50代男性。ゆうパックは一部を配達業者に委託しているが、2人は2018年11月~19年11月、実際より約2万個多く業者に発注したように装った架空請求を繰り返していた。購入した商品は、局内で成績の報奨として社員らに贈っていたという。
 既に社内処分し、刑事告訴などはしない方針。同社は「今後、適切な再発防止策を講じるとともに、コンプライアンスの徹底に努めていく」としている。(前川茂之)

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