「医療関係者の尽力大きい」井戸知事が緊急事態宣言解除で会見

2020/05/21 22:16

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 兵庫県の井戸敏三知事は21日の会見で、政府による緊急事態宣言の解除を受けた休業要請の大幅解除や、医療体制の変更などについて説明した。主なやりとりは次の通り。 関連ニュース 外出制限中に既婚者と密会、英国 政権助言の疫学者辞任 「第2波怖い」「状況は大きく変わらない」緊急事態宣言解除も複雑な心境 ゴルフの「一人プレー」活況 新規客8割、3週間で1500人超

 -兵庫県への緊急事態宣言が解除された。
 「4月下旬から発症者数はほぼ1桁台で推移していたが、大阪や京都と一つの交流圏と捉えられ、(宣言)対象にならざるを得ない状態が続いた。外出抑制や事業者の協力などが大きな効果を上げ、医療関係者の尽力も大きい」
 -第2波に備えての対応として県民へのお願いは。
 「振り返ると、春節で中国人観光客が多数来日したことや、欧州からの帰国者が感染急増の引き金となった。宴会など多くの人が接触する機会は極力避け、社会的距離を保ってほしい」
 -要請解除の範囲は関西3府県で少し違いがある。
 「各府県がそれぞれの考えを示した。京都は大学がクラスター(感染者集団)になったので引き続き休業を要請した。大阪はクラスターが出た(ライブハウスなどの)施設の類似施設は対象から外したが、兵庫はダンスホールなどの類似施設の休業要請を据え置いた」
 -今後の医療体制は。
 「現在は感染の小康期とみられる。最低能力を確保しつつ病床を減らす。増加に転じれば、段階的に確保し直す。これまで病床の確保は破綻せず対応できた。この実績をベースにすれば乗りきれると思っている」(まとめ・津田和納)
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