座席間隔を2席ずつ空けマスク着用で 映画館、予防徹底し再開
2020/05/22 22:06
座席の間隔を空けるなどの対策を取って営業再開したOSシネマズ神戸ハーバーランド=22日午前、神戸市中央区東川崎町1(撮影・吉田敦史)
兵庫県内の映画館は4月7日の緊急事態宣言後から休館。5月15日に休業要請の解除が決まり、再開準備を進めてきた。22日に再開したのは、OSシネマズ神戸ハーバーランド(神戸市中央区)▽神戸国際松竹(同)▽シネ・リーブル神戸(同)▽イオンシネマ(明石、加古川、三田市)。
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「OS-」は客にマスク着用を求めるほか、座席間隔を2席ずつ空け、使用しない座席にテープを張った。従業員はフェースシールドを着け、チケットのチェックは手渡しでなく、目視で実施。ポップコーンなどの飲食販売は当面中止する。
この日は休館直前に封切られた作品と過去の人気作を上映。鑑賞した神戸市長田区の男性(57)は「座席間隔が十分広く、配慮を感じた」と話した。OSシネマズミント神戸(神戸市中央区)は25日に再開する。
同様に休業要請が解除された劇場、ホールも再開準備を急ぐが、課題もある。
上方落語の定席「神戸新開地・喜楽館」(神戸市兵庫区)は5月末まで休館予定。落語家の派遣を受ける上方落語協会(大阪市)と再開日程を協議するが、出演者の県外からの移動方法などに頭を悩ませる。
県立芸術文化センター(西宮市)は6月2日に再開予定だが、6月中の48公演は延期、中止が決まった。
尼崎市のピッコロシアターも6月2日再開を目指す。同シアターを拠点とする県立ピッコロ劇団は8月の公演に向け準備中だが、「出演者が集まっての稽古も難しい」という。(井原尚基、金井恒幸、溝田幸弘)
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