「やっと来られた」「対策工夫して」レジャー施設再開 家族連れら満喫
2020/05/23 12:19
青空の下、アスレチック施設で楽しむ子ども=23日午前、三木市細川町垂穂、ネスタリゾート神戸(撮影・鈴木雅之)
新型コロナウイルスによる政府の緊急事態宣言が兵庫県で解除されて初の週末となった23日、県内のレジャー施設に少しずつにぎわいが戻ってきた。晴天にも恵まれ、マスク姿の来場者らは「やっと来られた」と笑顔。ただ、感染防止のための警戒は続くため、営業を再開した施設は予防対策に力を入れている。
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約40日ぶりに再開した大型複合リゾート施設「ネスタリゾート神戸」(三木市)。開園の午前9時前から、入場を待つ家族連れもいた。
入り口では、スタッフが来場者の額に検温器を近づけて体温をチェック。カヌーやアスレチックなどの受付窓口に透明な飛沫(ひまつ)防止シートを設置したり、待機場所の地面に利用者が距離を保って並ぶためのステッカーを貼ったりしていた。
バギーの乗車体験を楽しんだ御影小学校3年の男児(8)=神戸市東灘区=は「ずっと外出できなかったので、めちゃくちゃ楽しい」と声を弾ませた。父(35)は「宣言解除後に遊びに行こうと約束していた。今後も気を付けて過ごしたい」と話した。
4月11日から休園していた平磯海づり公園(神戸市垂水区)は、アルコール消毒や人数制限などの対策を取りながら、この日再開。マスク姿の親子連れらが数メートルの間隔を空けながら、久しぶりの釣りを満喫した。
会社の同僚と来た同市中央区の男性会社員(49)はテレワークで外出できなかったという。「同僚にも会えて、外の空気も気持ちいい」とほほえんだ。
4月8日から休業中だった神戸六甲ボウル(同市灘区)も再開。ボールは返却を不要にして、スタッフが除菌するなどの措置をとった。午前10時のオープンと同時に約30人が来店し、人数制限を設けたレーンはすぐに満員に。利用者はストライクが出ると触れずにハイタッチする“エアタッチ”で盛り上がっていた。
フェースガードを着けた東灘区の女性(62)は「やっと日常が戻ってきたという感じ。もうボウリング場が閉まるのはいやなので、感染対策を工夫して楽しみたい」と話した。(井川朋宏、小谷千穂)
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