大好きなサメ「早く見たかった」 スマスイ再開

2020/05/28 12:20

間隔を空けて座り、イルカのショーを楽しむ家族連れら=28日午前、神戸市立須磨海浜水族園(撮影・斎藤雅志)

 この日を待ってたよ-。新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言の全面解除を受け、世界文化遺産・国宝姫路城(兵庫県姫路市)が28日、50日ぶりに屋外部分の公開を再開した。神戸市立須磨海浜水族園(神戸市須磨区)も3カ月弱の臨時休園を経て開園。初夏の陽気のもと、兵庫を代表する観光スポットに笑顔が戻ってきた。(井沢泰斗、小谷千穂) 関連ニュース 神戸どうぶつ王国 スマトラトラが初登場 雄々しい姿に歓声【動画】 アイガモすくすく6月“デビュー” 猪名川町の田んぼへ184羽【動画】 【動画】明石海峡にイルカの大群 大橋を背にジャンプ披露

 4月9日から有料区域の公開を見合わせていた姫路城。再開は雲一つない晴天に恵まれた。ただ、見学は屋外のみに限られ、静かな滑り出しに。天守閣などの屋内施設も含めた全面開放は6月15日の予定という。
 午前8時半、密集を避けるために通常より30分早くゲートが開き、並んでいた3人が城内へ。以前のように、外国人観光客や団体客が行列をつくる姿はなかったものの個人客が少しずつ訪れた。感染防止策として設けられた一方通行の順路に従い、新緑の西の丸庭園から大天守を望む備前丸へとゆっくり歩みを進めた。
 長年、城の写真を撮り続け、一番乗りで入った同市の男性会社員(58)は「ほぼ貸し切り状態。空の青と新緑の相性が最高で、休止前と変わらずきれいだった」とほほ笑んだ。
 姫路城の入城受け付けは午後4時まで。6月14日までは大人500円(15日以降は千円)、小中学生と高校生は150円(同300円)。姫路城管理事務所TEL079・285・1146
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 神戸市立須磨海浜水族園も、3月3日からの臨時休園を終え、営業を開始。午前9時に開園すると、検温を済ませた家族連れが足早に館内へ向かった。
 人気のイルカライブは立ち見が禁止され、座席を1席ずつ空けて行われた。イルカたちが高く飛び上がると、前列で水しぶきを浴びたマスク姿の子どもたちが歓声を上げた。
 また「波の大水槽」の前では、子どもが魚の模様や形をじっと観察した。魚の図鑑を手に、大好きなサメを見た同市立舞多聞小学校1年の男児(6)は「早く見たかった。学校で友達に話したい」と笑顔を浮かべた。
 営業時間は午前9時~午後5時。18歳以上1300円、15~17歳800円、小中学生500円。同水族園TEL078・731・7301
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