神戸市長、特別給付金を香美町に寄付へ 辞退を撤回
2020/05/30 07:00
神戸市役所=神戸市中央区
神戸市の久元喜造市長は29日、国民に一律1人10万円を配る国の特別定額給付金について、自身と妻が計20万円を受け取った上で、全額を兵庫県香美町に寄付する考えを明らかにした。4月23日の定例会見では「家族も含め受け取りを辞退する」としていた。
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久元市長はこの日、寄付の方針を文書で発表。辞退を撤回した理由は「(市長の辞退で)仮に市内で辞退の動きが広がるとすれば、この施策の趣旨に反することになる」と説明した。
その上で公職選挙法で禁止されていない選挙区外の寄付先を探し、同町への寄付を決めたという。
選んだ理由として、2014年に同町が開設した神戸営業所(神戸市中央区)の取り組みで、市内の飲食店が同町のさまざまな食材を取り扱っていることを挙げ、「同営業所の活動は香美町、神戸市双方の地域経済に貢献している」とした。
(石沢菜々子)
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