新型コロナウイルスの感染「第2波」に備えるためのデータの一つとして、理化学研究所(理研)が神戸・ポートアイランドに整備中のスーパーコンピューター「富岳」を使って計算していた、せきなどで飛び散る飛沫経路予測の一部の結果が、3日明らかになった。通勤電車や小規模オフィス、教室や病室といった閉鎖環境を想定している。
動画で示されたシミュレーション(予測)は、せきをした際に口から出る約5万個の飛沫が、粒の大きさや重さに応じて広がっていく様子や、マスクをしていても顔との隙間から飛び散る様子などが分かる。
飛沫経路シミュレーションは、整備中の富岳を理研が優先提供する、新型コロナ関連研究の一つ。理研計算科学研究センターの坪倉誠チームリーダー(神戸大教授)らが取り組んでいる。(霍見真一郎)
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