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 会員制交流サイト(SNS)で遠く離れた人と交流できるようになり、国際的な犯罪が身近になっている。その一つが、国際恋愛を装って接触し、現金をだまし取る「国際ロマンス詐欺」と呼ばれる事件。中高年が狙われ、兵庫県でも1億円以上を送金してしまう被害が出た。無関係の外国人の写真を勝手に示し、恋愛感情を抱かせる手口。国境を越える甘いわなに、ご用心を-。

 「一緒に暮らしたい」。兵庫県警によると、県内の50代女性は昨年11月、語学学習者向けのインターネットサイトでイタリア人を名乗る男性と知り合う。繰り返し好意を示された後の翌12月、「日本で一緒に使うため900万ドルを送ったが、税関で止められた。解除料がいる」と連絡があった。

 女性の元には続けざまに、海外の運送会社や銀行を装った英語のメールが届く。女性は指示に従い、指定の口座に計7回、現金を送金。総額が約1億円に上ったところで、県警に相談して詐欺だと分かった。

 県警組織犯罪対策課によると、男の写真データはあるが、連絡が途絶えた今、本人なのかどうかも不明だ。また、詐取された現金は中国に流れたとみられるといい、中国を拠点にする犯罪組織が関与した疑いがあるという。

 スマートフォン一つでSNSが使える世の中になり、国際ロマンス詐欺の被害相談は増えている。同課が初めて被害の情報を確認したのは2017年。19~20年には約20件の相談や情報があった。米軍人を名乗る人物が中高年の日本人に「日本に会いに行く費用」などを用立てるように持ちかける事例が目立つ。

 捜査関係者によると、犯人は、標的とした女性らに恋愛感情を抱かせるだけでなく、金銭的利益を期待させたり、犯罪に巻き込まれていると信じ込ませたりして、言葉巧みに現金をだまし取るという。

 兵庫の被害女性が最初に要求されたのは55万円で、「関税手数料」の名目だった。だが、やがて「マネーロンダリング(資金洗浄)ではないことの証明」などの名目に変化し、要求額は数千万円に跳ね上がった。一度現金を振り込めば、次々と要求を突き付けられるのも特徴だ。

 この事件で県警は今年、現金を中国に送金したなどとして東京都に住む中国籍の男(41)を摘発。さらに複数の中国人や日本人が関わっていたとみるが、グループは複数の口座やペーパーカンパニーを使っており、全容解明は容易ではないという。

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