コロナで需要減の酒米「山田錦」 産地の県内JAが国に支援訴え

2020/06/03 20:37

山田錦の産地支援について兵庫県内のJA代表者らとTV会議で意見交換する西村康稔経済再生担当相(左)と山田比早之衆院議員=内閣府

 兵庫県特産の酒米「山田錦」が新型コロナウイルスの影響で需要減少に悩まされていることを受け、県内のJAの代表者らが3日、西村康稔経済再生担当相にテレビ会議で支援を要請した。 関連ニュース 丹波市が2万円の商品券交付案 低所得者ら1万1千人対象 「尖らなアカン」バーガーで勝負、隠れ名物のうどんは廃止 多可のカフェ、メニュー一新 【速報】兵庫で新たに70人コロナ感染、4人死亡

 要請したのは、産地を抱えるJA兵庫六甲(神戸市北区)、JAみのり(加東市)、JA兵庫みらい(加西市)の組合長ら5人。酒造会社からの申し込みキャンセルで大量の在庫が予想されるほか、今後も作付けの大幅減少が見込まれるといい、JAみのりの神沢友重組合長は「急激な生産抑制で産地が崩壊し、優良な原料生産が不可能になる」と危機感を強調。別の用途向けに販売した場合の価格差に対する助成や、消費拡大に向けたPRなどを求めた。
 西村担当相は持続化給付金などの支援策を紹介した上で「山田錦は兵庫県の誇り。皆さんがなんとか継続できるよう、さらに何ができるか考えたい」と応じた。(永見将人)
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