副市長に総務官僚・恩田氏 市局長・今西氏も起用 神戸市長方針

2020/06/11 07:00

今西正男氏

 神戸市副市長の寺崎秀俊氏(51)と岡口憲義氏(65)がいずれも任期途中の7月で退任し、後任に、総務省市町村税課長の恩田馨(かおる)氏(52)と同市企画調整局担当局長の今西正男氏(60)を起用する方針を、久元喜造市長が固めたことが10日分かった。ともに7月中旬をめどに就任する予定で、任期は4年間。総務省から起用されていた寺崎氏は同省に戻る。開会中の市会に人事案が提出される見通し。 関連ニュース 神戸市長、特別給付金を香美町に寄付へ 辞退を撤回 給付金振り込み本格化 神戸市長が定例会見で発表 定額給付金の申請状況、PCやスマホで確認 市が専用ページ

 恩田氏は東大法学部を卒業後、1992年に旧自治省(現総務省)入り。内閣官房内閣参事官などを歴任し、茨城県古河市の助役、高知県や福岡県の総務部長なども務めた。2019年7月から現職。市会の同意が得られれば、市職員出身者以外で初めて副市長を務めた久元市長、寺崎氏に続く総務官僚の起用となる。
 今西氏は神戸大卒で、83年に神戸市入庁。財務課長や企画調整部長、産業振興局担当局長などを務め企業誘致や医療産業都市、三宮再整備などに携わった。市の理事兼医療・新産業本部長兼都市局長だった今年3月末にいったん退職し、再任用で現職に就いていた。
 一方、退任する寺崎氏は神戸市垂水区出身で、18年3月に総務省都道府県税課長から副市長に就いた。任期を約2年残して同省に戻る。
 岡口氏は、市職員時代に港湾や空港関連事業などを担当。14年3月に副市長に登用され、2期目途中だった。
 神戸市の副市長は定数3。寺崎、岡口両氏のほか、市の技術職出身で19年4月に就任した油井洋明氏(61)がいる。
(石沢菜々子)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ