【医師おすすめ!お手軽健康レシピ】エスニック風とふめし
2020/06/13 11:39
エスニック風とふめし
 病気の予防などにつながるレシピを紹介する「医師おすすめ! お手軽健康レシピ」。今月から4回、「骨粗しょう症」をテーマにお送りします。初回は、豆腐を使った丹波地域の郷土料理「とふめし」をアレンジした2品です。骨粗しょう症の症状、予防策も医師に解説してもらいます。(記事・井川朋宏、写真・後藤亮平)
          
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〈材料(2人分)〉
米 1合
厚揚げ 105グラム
ゴボウ 50グラム
ニンジン 30グラム
スナップエンドウ 30グラム
パクチー 4グラム
缶詰めのサバしょうゆ煮 80グラム
卵 2個
サラダ油 3グラム
水 100グラム
薄口しょうゆ 小さじ2
ナンプラー 2グラム
〈つくりかた〉
1 米を炊く。
2 ゴボウはささがき、ニンジンは細切りにする=写真2枚目=。
3 厚揚げは湯をかけて油抜きして1センチ角に切り、缶詰のサバは身をほぐして汁と混ぜる。
4 フライパンにサラダ油を敷き、ゴボウ、ニンジンの順で炒め、水を加えて蒸すように、軟らかくなるまで煮る。
5 厚揚げとサバ、薄口しょうゆを加え、水分がなくなるまで煮詰める=写真3枚目=。
6 フライパンで目玉焼きを作る。スナップエンドウは電子レンジで約1分加熱する。
7 炊いた米をほぐして少し冷めたら、ナンプラーと5ミリ幅に切ったパクチーを順に混ぜ、皿に盛る。
8 厚揚げとサバ、目玉焼きとスナップエンドウをのせる。
【ポイント】サバ缶は骨ごと加工されているため、厚揚げや卵とともに、より多くのカルシウムが取れる。サバはドコサヘキサエン酸(DHA)など魚由来の脂質も含み、中性脂肪を減らすなどの効果がある。
■“巣ごもり生活”でリスク高まる 佐藤友亮・神戸松蔭女子学院大教授
 まず、骨粗しょう症とは何かを紹介します。定義は骨の量が減って強度が低下し、骨折を起こしやすくなることです。中の骨組みがもろく、弱くなっている状態。何も起こらなければ分かりませんが、日常生活で、普通では問題にならないような衝撃で、骨が折れてしまうリスクがあります。
 国内で推定される患者数は、国民の10人に1人程度に当たる約1100万人とされます。年代別では高齢者がなりやすいため、高齢化社会が進むことで、患者は増えています。また、男性より女性が圧倒的に多いのは、50代ごろからの閉経後に女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が減り、骨を溶かす細胞の働きが強くなるためです。
 国内では、若年成人(20~44歳)の骨密度平均値(YAM)との比較により、具体的な診断基準が示されています。わずかな外力で骨が折れる「脆弱(ぜいじゃく)性骨折」がある場合、骨密度はYAM80%未満で、同骨折がない場合は、YAM70%未満が基準となっています。
 栄養面ではカルシウムやビタミンDなどの不足が要因です。このうち、ビタミンDは日光を浴びると体内でつくられるため、新型コロナウイルスの影響で、外出を自粛する“巣ごもり生活”が続いた場合、より注意が必要となります。
 さらに加齢のほか、身長に対する体重の少なさ、膠原(こうげん)病といった自己免疫疾患の治療によるステロイドの長期服用、喫煙習慣やアルコールの過剰摂取なども、リスクを高めます。
◇協力 神戸松蔭女子学院大教員 橋本沙幸さん、片平理子さん、橘ゆかりさん、小林利寛さん、作田はるみさん