将棋・藤井七段 二つ目のタイトル挑戦に王手

2020/06/13 19:50

王位戦挑戦者決定リーグ白組で優勝した藤井聡太七段(代表撮影・日本将棋連盟)

 将棋の第61期王位戦(神戸新聞社主催)挑戦者決定リーグの最終戦が13日、東京・将棋会館で指され、高校生棋士の藤井聡太七段(17)が阿部健治郎七段(31)を破り、5勝0敗で白組優勝を決めた。23日にある紅組優勝者と対決する挑戦者決定戦に勝てば木村一基王位(46)と7番勝負を戦うことになり、現在進行中の棋聖戦に続く二つ目のタイトル挑戦に王手をかけた。 関連ニュース 藤井七段も受けた教育法 「能力開花、集中力養う」 徹底解説 将棋と違う囲碁女流棋士の昇段の仕組み 神戸の将棋育み半世紀 谷川九段らプロ棋士育てた教室終了へ

 同リーグは棋士12人が6人ずつ紅白2組に分かれて戦う。藤井七段は今期、予選を勝ち抜いてリーグに初参加。初戦で羽生善治九段(49)に勝つと、菅井竜也八段(28)、稲葉陽八段(31)らを次々破り、最終戦も阿部七段の攻めをうまく切り返して快勝した。
 対局後、藤井七段は「リーグはどの対局も難しい将棋で、結果を残せてよかった。(挑戦者決定戦に向け)しっかり調整し、いい将棋を指せれば」と話した。
 紅組を制したのは5勝0敗の永瀬拓矢二冠(27)で、今月4日の棋聖戦挑戦者決定戦と同じ顔合わせに。その際は藤井七段が激闘を制し、最年少タイトル挑戦者として棋聖戦5番勝負で渡辺明棋聖(36)=棋王、王将=と争うこととなった。(溝田幸弘)

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