給付金のオンライン申請 神戸市長も断念していた

2020/06/17 19:43

久元喜造・神戸市長

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済対策として国が1人につき10万円を配る特別定額給付金について、神戸市の久元喜造市長は17日の市会本会議で、暗証番号を正しく入力できず、マイナンバーカードによるオンライン申請を断念していたことを明らかにした。 関連ニュース 10万円給付金 手続きの「?」を市役所担当者に直撃 手続き複雑、問い合わせ殺到… 10万円給付「オンライン申請」 コロナ感染者の死亡が「死神」 神戸市HPの中国語表記で“誤訳”だらけ

 オンライン申請について、久元市長は「少なくとも迅速な給付につながったが、問題だらけ。抜本的な改善が必要だ」と国の対応を批判。神戸市でも担当職員の確認作業が膨大になったことや、申請時に暗証番号を忘れたり複数回の誤入力でロックされたりした場合に区役所での手続きが必須だったことなどを課題に挙げた。自身は区役所に行く時間が取れず、郵送申請したという。
 久元市長は5月末、妻の分と合わせた定額給付金計20万円を、市内に営業所を構える兵庫県香美町に寄付すると表明。今月初旬、実際の給付を待たずに自費で同町に寄付した。(石沢菜々子)
【記事特集リンク】新型コロナウイルス

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ