「鉄アナ」羽川英樹さん、関西ローカル線を“実況中継”

2020/06/24 11:11

鉄道動画の発信を始めた羽川英樹さん=神戸新聞社

 ラジオ関西のパーソナリティーを務めるフリーアナウンサーで、鉄道ファンとしても知られる羽川英樹さんが、兵庫県内のローカル線などを巡る動画を制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で発信している。老朽化のため本年度で引退した阪神武庫川線の「赤胴車(あかどうしゃ)」や、ディーゼル機関車も登場させ、魅力たっぷりの内容に編集。コロナ禍により遠距離移動に対する意識が変わる中、「身近なローカル線を紹介し、画像で魅力を再発見してもらいたい」と話している。(津谷治英) 関連ニュース 【写真】JR和田岬線の103系車両 山陽電鉄はこのツートンカラーでしょ! 懐かしの車両復刻 名前の由来は人気テレビドラマ 引退した阪神電鉄「赤胴車」

 羽川さんは読売テレビのアナウンサーとして情報番組を担当。その後、フリーとなり、兵庫や京都などの放送局で活躍している。
 関西、四国、東海のローカル線を巡り、「鉄アナ」を自称。著書に「鉄道でめぐるゆるり京都ひとり旅」がある。乗車中心の「乗り鉄」、駅の知識を収集する「駅鉄」、ダイヤに詳しい「ダイヤ鉄」など幅広く楽しんでいる。
 今回の動画番組は「鉄アナ 羽川英樹の出発進行」。阪急、JR、阪神などを取り上げて計4本を制作した。約3~7分。
 兵庫駅から1区間、約3キロだけのJR和田岬線をテーマとした1本は、通勤時間帯の朝夕だけダイヤを設定している特徴や、大阪環状線で活躍したのと同型の103系車両の紹介から始まる。1989年当時のディーセル機関車も登場。日本の鉄道初の旋回橋として完成し、今は固定されている和田旋回橋などの名所を巡る。
 阪急・大阪梅田駅を同時刻に出発し、十三駅に向かう神戸線、宝塚線、京都線の電車を「十三ステークス」と銘打ち、レース感覚でしゃべるユニークな試みもしている。阪神武庫川線の紹介では「赤胴車」に加え、沿線の歴史、街の特徴にも触れる。
 いずれも、羽川さん自身が歯切れのよい口調で実況中継風に解説し、鉄道ファン以外も楽しめる。羽川さんは「鉄道動画は映像と字幕だけのものが多いが、今回は私のナレーションを盛り込んで見やすくしている。楽しんでほしい」と話していた。

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