まるでアニメ世界 涼しげ「つりしのぶ」が出荷ピーク

2020/06/25 19:08

青々とした葉を伸ばすつりしのぶ=宝塚市境野

 夏本番を前に、兵庫県宝塚市境野の「つりしのぶ園」では、軒先などにつるして涼感を楽しむ「つりしのぶ」が出荷のピークを迎えている。8月中旬までにおよそ7千個が全国の花市場に送られる。 関連ニュース 【写真】梅雨空が日没直後、淡いピンク色に 神戸 “千と千尋”の世界 水田に“鏡の世界”出現 あの雲何に見えた? リアル「火の鳥」反響ぞくぞく

 江戸時代から続くとされる園芸品。球状の土の中にシダの一種「シノブ」の苗を植え込み、屋外などにつるしながら水やりや草引きをして1年半以上育てる。
 同園では、直径6~80センチのつりしのぶを計約5千平方メートルの敷地で栽培。梅雨の合間の柔らかな日差しを受け、土の中からは青々とした葉が幾つものぞいている。
 新型コロナウイルスが影を落とす今年の夏。園主の市原誠さん(74)は「玉型は仏教の世界では病魔を払う縁起の良い形とされる。自宅にいながらでも風情を楽しんでほしい」と話している。商品は約1500円から。つりしのぶ園TEL090・6977・7608
(風斗雅博)

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