感染症に対応、避難所研修会 50人が開設・運営学ぶ

2020/06/26 06:30

避難所の開設・運営訓練で住民を誘導する自治体の職員=神戸市中央区山本通4

 新型コロナウイルス感染症のまん延を防ぎながら、災害時に避難所をどう開設・運営するかを学ぶ研修会がこのほど、神戸市中央区の兵庫県立のじぎく会館であった。兵庫県内の自治体で防災を担当する職員ら約50人が参加し、距離をあけた避難スペースの確保や住民の誘導を実際に訓練した。 関連ニュース 西宮市で1人感染 すでに陽性判明の会社員と同居 神戸市で新たに6人感染 10~50代の男女 1週間で75人、4月上旬並み 兵庫の新型コロナ感染者

 県は、感染症対策を踏まえて自然災害発生時の避難所運営に関するガイドラインをまとめており、内容を深く理解してもらおうと、各市町に呼び掛けた。
 避難所開設では、体調不良者を分けてスペースを確保。「密」にならないよう世帯ごとに区切り、段ボールや布で空間をつくった。誘導では、受付で健康状態を細かく調べ、検温や消毒を徹底。体調不良者やその家族には丁寧に説明し、別室に入ってもらった。
 丹波篠山市市民安全課の安井直哉さんは「距離の取り方や住民への説明など、想定できていないことが多かった。災害時には市役所が一丸になる必要がある。持ち帰って情報を共有したい」と話した。(安福直剛)
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