沖縄戦描く映画「島守の塔」の撮影 21年春以降に再開

2020/07/08 19:34

 太平洋戦争末期の沖縄戦を描き、命や平和の尊さを伝える映画「島守の塔」の製作委員会(神戸新聞社などで構成)は8日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて休止している撮影について、来年春以降に再開する、と発表した。来年を予定していた全国順次公開は、沖縄の本土復帰50年に当たる2022年を目指して調整する。 関連ニュース 戦後80年 銀幕から見つめ直す 日本の新旧戦争映画、神戸や大阪で続々上映 【識者コラム】戦後体制の原点を思う 日本は秩序回復リードを 中満泉 25年上半期の倒産は339件 前年比12.3%増、過去20年で5番目の多さ 兵庫県内

 作品は、沖縄最後の官選知事・島田叡=神戸市須磨区出身=と、元沖縄県警察部長の荒井退造=宇都宮市出身=が主役。3月25日に沖縄でクランクインしたが、新型コロナによる緊急事態宣言が発令されたことなどを踏まえて4月上旬に撮影延期を決めた。
 撮影再開の具体的な時期は新型コロナの収束状況などを見極めて慎重に判断する。また、映画「島守の塔」のホームページを今月中旬にも開設し、作品の概要やキャストなどを紹介するほか、個人支援制度「島守の塔サポーター」で支援者を募る。製作委員会事務局TEL0800・800・8171
(小森準平)

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