神鉄、コロナで乗客激減「阪神・淡路上回る危機」
2020/07/09 23:15
神戸電鉄粟生線の車両
新型コロナウイルス感染症の影響で、神戸電鉄粟生線の4~6月利用者数が前年同期比で44・8%減の約116万2千人だったことが9日、分かった。同日開いた神戸電鉄粟生線活性化協議会で、神鉄の松本修治経営企画部長が明らかにした。「全線で同様に激減しており、旅客収入の減少は阪神・淡路大震災を大きく上回る危機的状況」という。
関連ニュース
最後のトーホーストア閉店 神戸の阪神大石駅店に惜しむ列 兵庫で61年の歴史に幕
神戸マラソン2024、復興の地を2万人駆ける 阪神・淡路大震災から来年1月17日で30年
神戸の街、2万人が駆け抜ける 「神戸マラソン2024」17日号砲 終盤の難所は今大会が最後に
同社によると、粟生線の月別実利用者数は、緊急事態宣言が発令された4月が約33万7千人と前年同月比で半減。5月は前年同月から6割近く少ない約29万9千人まで落ち込んだ。6月に入って回復したが、26・3%の減少率だった。
松本部長は「定期は回復してきたが、定期外が回復していない」と分析。「経験したことがない危機で、路線だけでなく、会社の維持も難しい。知恵や支援をいただきながら、総動員で難局に立ち向かいたい」と話した。(篠原拓真)
【記事特集リンク】新型コロナウイルス