【医師おすすめ!お手軽健康レシピ】冷たいかす汁
2020/07/11 10:48
たっぷりの豚肉や野菜とともに、酒かすのコクが味わえるかす汁
 病気の予防につながるレシピを紹介する「医師おすすめ! お手軽健康レシピ」。「骨粗しょう症」をテーマとする4回シリーズの2回目は、夏にぴったりの冷たい「かす汁」を紹介します。骨粗しょう症について、年代別の特徴や注意点も取り上げます。(記事・井川朋宏、写真・後藤亮平)
          
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〈材料(2人分)〉
豚肉 130グラム
和風だし顆粒(かりゅう) 適量
合わせみそ 20グラム
酒かす 14グラム
キュウリ 1/2本
塩 適宜
ネギ 1/2本
ミョウガ 1/2個
〈つくりかた〉
1 湯を沸かし、豚肉をゆでる。
2 ゆで汁をキッチンペーパーでこし、240グラムになるまで水を足す。
3 汁に和風だし顆粒を入れて沸かし、酒かすと合わせみそを溶かし、ゆでた豚肉を加える。冷まして氷水に漬けるか、冷蔵庫に入れる。
4 ネギは小口切り、ミョウガは粗みじん切りにする。
5 キュウリは輪切りにし、塩もみする。
6 器に盛り付け、キュウリ、ネギ、ミョウガをのせる。
■日光浴不足の若者も注意を 佐藤友亮・神戸松蔭女子学院大教授
 骨は動かず固まっているように思われますが、実は常に生まれ変わっています。通常は、骨をつくる細胞(骨芽(こつが)細胞)と、骨を溶かす細胞(破骨(はこつ)細胞)の両方がバランスよく働いており、骨の一部は絶えず入れ替わっているのです。ただ、高齢化や女性の閉経によって、骨芽細胞より破骨細胞の働きが強くなると、骨量が減ってしまいます。
 骨粗しょう症を起因とする骨折は、転倒時が最もリスクが高くなります。骨折が起きやすい箇所は、年代ごとに傾向が異なります。60代の代表例は、転倒時の肘から先の骨(橈骨(とうこつ))です。70代は太ももの根元付近の大腿(だいたい)骨、80代は腰椎の圧迫骨折が多いです。尻もちをついたり、腰をかがめたりしただけで折れる場合もあります。特に70代以上の骨折は、いずれも要介護で寝たきりになる可能性があり、現代の超高齢社会では大きな問題です。
 気を付けるのは、高齢者だけではありません。近年、患者の低年齢化が目立っています。出産後の女性が、腰をかがめただけで腰椎を圧迫骨折した事例もありました。背景には、ビタミンD不足が考えられます。
 ビタミンDは骨をつくるカルシウムの吸収を高める役割があり、食物のほか、日光浴によっても体内でつくられます。若い女性らは外出時、強い日焼け止めを塗って日傘を差す場合がありますが、これは日光に当たらないことと同じです。ビタミンD不足の解消のため、適度な日光浴が必要です。
◇協力 神戸松蔭女子学院大教員 橋本沙幸さん、片平理子さん、橘ゆかりさん、小林利寛さん、作田はるみさん◇毎月第2土曜日に掲載します。