JR芦屋駅、23年度にリニューアル 上質・品格あるデザインに
2020/07/14 19:28
JR芦屋駅の完成イメージ(JR西日本提供)
 JR西日本は、神戸線の芦屋駅を2023年度にリニューアルすると発表した。新しい駅舎は花こう岩調のタイルやアンティーク調の照明など凝った装飾で、「阪神間モダニズム」の趣向を継承。同社は「芦屋らしい上質で品格のある空間にしたい」とする。
          
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 改修するのは主に南口側。外壁には芦屋市山手町の国指定重要文化財「ヨドコウ迎賓館」を連想させるクリーム色のタイルを採用。構内にはエスカレーターを新設し、トイレも拡張する。新たに設ける待ち合いコーナーは地域住民の意見を聞きながら「芦屋らしいデザイン」を考えていくという。
 JR西によると同駅のリニューアルは1999年以来。総事業費約42億3千万円のうち、同社が約6億円を負担し、残りを国と芦屋市が折半する。8月に着工し、21年度末に暫定的な使用を開始。23年度中の完成を目指す。
 同駅周辺では芦屋市が南地区の再開発を進めているが、市議会が関連予算案を否決して事業がいったん中断。市が事業の見直しを進めている。同社は「駅のリニューアルは再開発と一体的に進めることでより高い効果が望める」と再開に期待をかけつつ、「駅舎の工事は予定通り進めていく」としている。(前川茂之)