高齢者の感染予防策に重点を 県コロナ対策協提言

2020/07/21 21:20

兵庫県の新型コロナウイルス感染症対策協議会会合で発言する井戸敏三知事(中央)=神戸市内

 医療関係者らでつくる兵庫県の「新型コロナウイルス感染症対策協議会」の第5回会合が21日、県公館(神戸市中央区)で開かれた。協議会は、重症化リスクが高い高齢者への感染予防策を重点的に進めるよう県に提言した。 関連ニュース 関西福祉大 自宅待機の学生3人のコロナ感染発表 神鋼高砂製作所の従業員 新型コロナに感染 県内の新規感染12人 市バス運転士や区役所職員

 協議会は非公開。終了後、取材に応じた座長の荒川創一・神戸大大学院客員教授は県内の感染状況を「若い人が中心で重症者は少ないが、増加傾向が一定は続く」と分析。若者から高齢者への感染が懸念され、「無症状者を含め、濃厚接触者らをPCR検査で早期に特定し、重症化しやすい人への感染を防がなければならない」と強調した。
 協議会では、新型コロナと症状が似たインフルエンザが流行する冬場の対策を求める意見も出た。井戸敏三知事は「屋外のテントで発熱した患者を診察するなど、院内感染防止の取り組みが重要」と述べた。(藤井伸哉)
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