夏休み短縮、通知表なしも 異例の1学期終了 神戸の小学校で終業式

2020/07/22 11:46

テレビを使った終業式で、校長の話を聞く神戸市立宮本小学校の児童たち=22日午前、神戸市中央区宮本通2(撮影・秋山亮太)

 神戸市立小学校で22日、兵庫県内では最も早く、1学期の終業式が開かれた。新型コロナウイルスの影響で1学期に約2カ月間休校があったため、公立小中学校で夏休みが短縮される。神戸の市立小学校は県内最長となる26日間だが、約6割の市町で小中学生の夏休みは10日程度となり、期間にばらつきが生じている。 関連ニュース 小中校の通知表、1学期はなし 新型コロナの臨時休校で授業数確保できず コロナ休校で貸し出したPC1200台戻らず「授業できない」 エアリズムマスク、サラサラ冷え冷え求め行列1時間

 神戸市中央区の宮本小学校では同日午前、テレビ放送を使い、各教室での終業式があった。画面には中瀬剛校長の姿が映り、「明日から少し短い夏休み。時間の使い方を考えながらいつもはできないことに挑戦してほしい」と呼び掛けた。
 2年の男児2人は児童代表として登場し「鉄棒を頑張った。みんなに褒められてうれしかった」と短かった1学期を振り返った。
 1年の女児(7)は「早く宿題を終わらせて外で友達といっぱい遊びたい」と小学校で初めての夏休みに期待を膨らませた。
 兵庫県教育委員会のまとめでは、県内市町で夏休み期間の最短は高砂市の7日間だが、前後の休日を含めると、姫路市の中学校と西播4市6町、小野市の小中学校などと同じ9日間。姫路市の小学校と西宮、加古川市の小中学校は16日間となる。神戸、西宮、加古川市では、授業数が足りないとして小中学生に1学期の通知表が渡されない異例の対応となる。(谷川直生、井上 駿)

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