「幻の五輪開幕日」全国120カ所で花火 兵庫は姫路城と共演
2020/07/24 21:00
姫路城の背景を彩る花火=24日夜、姫路市南駅前町のホテル日航姫路から(撮影・吉田敦史)
延期された東京五輪が当初開幕する予定だった日に合わせ、新型コロナウイルスに沈む日本を元気づけようと24日夜、全国47都道府県約120カ所で一斉に花火が打ち上げられた。兵庫県内では、姫路市の陸上自衛隊姫路駐屯地から53発が上がり、城下町の夜空を焦がした。
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日本青年会議所が企画。花火大会の中止が相次ぐ中、花火業者の支援も兼ねる。「3密」を避けるため、具体的な打ち上げ場所は非公表で実施した。
世界文化遺産・国宝姫路城に小雨が降る午後8時、3発の大玉を皮切りに、白い城を彩るように、パステルカラーや金銀の連続花火がきらめいた。
姫路青年会議所の竹田浩章理事長(38)は「きょうは日本中が歓喜するはずだった日。閉塞感もあるが、前を向いていこうというメッセージになれば」と話した。(井上太郎)