現場力生かし海の治安守る 5管本部長に鈴木史朗氏着任

2020/07/31 06:10

鈴木史朗氏

 第5管区海上保安本部(神戸市中央区)の本部長に就任した鈴木史朗氏(53)が30日、着任会見に臨んだ。海上の治安確保や自然災害に備えるため「現場職員の能力を最大限生かせるようにすることが、私の最大のミッション」とした。 関連ニュース 競泳県選手権が開幕 女子の白井(東洋大)が大会新で2冠 ピッコロ劇団で1人感染 新型コロナ PCR検査結果待たずに患者手術、途中で陽性判明… 執刀医ら自宅待機に

 長崎市出身で、東京大法学部卒業後、1991年に運輸省(現国土交通省)へ入省。海上犯罪全般を取り締まる海上保安庁警備救難部警備第1課、密輸や密航、海賊対策を講じる同部国際刑事課などを歩んだ。
 今年2~3月には新型コロナウイルス感染拡大を受け、政府チャーター機で中国・武漢から帰国した人たちの生活を埼玉県で支援。不安を抱える人たちの精神面を支える大切さを学んだといい「5管でも、災害時などにこの経験を生かしたい」とした。
 神戸は故郷の長崎と雰囲気が似ているといい「どこか懐かしさを感じる」。精神を集中すれば成し遂げられないことはないという意味の「精神一到何事か成らざらん」が座右の銘。この言葉を胸に、新天地でも身を引き締める。(堀内達成)

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