弁護士が遺言書偽造か 兵庫県弁護士会が懲戒請求

2020/07/31 21:10

兵庫県弁護士会館=神戸市中央区橘通1

 兵庫県弁護士会は31日、依頼者と共謀して偽の遺言を作成したとして、同会所属の男性弁護士(43)を、弁護士法に基づいて同会の独立組織に懲戒請求した。今後、調査して処分を決める。 関連ニュース 「あなたの住民票が取得されました」誰がなぜ? 市役所から突然の通知 25年無免許運転、小学教頭免職 妻の免許偽造し通勤手当も 無断で上司の印鑑100回超押す 区役所職員「処理遅れ発覚怖かった」

 男性弁護士は2010年に弁護士登録。同県淡路島内で法律事務所を経営している。
 同会によると、男性弁護士は昨年12月と今年4月の2件で、いずれも法定相続人ではない親族から依頼を受け、本来は故人自身が書かないと効力がない自筆証書遺言を作成した。
 同会の聞き取りに「依頼を受けた方が、より故人の遺志を反映できると思った」などと認めているという。同会によると、男性弁護士は有印私文書偽造、同行使の疑いで、神戸地検から任意で取り調べを受けているという。

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