ル・ポン国際音楽祭、コロナで初の中止 演奏家の来日困難で

2020/08/06 05:30

 兵庫県姫路市は5日、10月4~11日に同市と同県赤穂市で開催予定だった「ル・ポン国際音楽祭2020 赤穂・姫路」を中止すると発表した。新型コロナウイルスによる入国制限で、外国人アーティストの来日が困難になったためという。 関連ニュース 「戦争がなければ自分はいなかった」私のルーツは原爆で亡くなった叔父 姫路で新たに3人感染 2人は10代の男女 県内61人感染、20代が25人で最多 累計1484人に 新型コロナ

 音楽祭は2007年に始まり、世界的バイオリニストの樫本大進さんを音楽監督に、樫本さんと親交のある海外の著名演奏家が毎年出演してきた。今年は赤穂市文化会館や姫路城、書写山円教寺などの各会場で開催予定だったが、14回目にして初の中止となった。
 樫本さんは姫路市を通じ、「開催への希望を諦めざるを得なかったとき、とても悲しく胸が張り裂けそうな思いだった。この危機を乗り越え、私たちは人間としてより強くなり、ともに世界をより良くできると確信している」とのコメントを発表した。(井沢泰斗)

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