全国初、ふるさと納税で学生支援 奨学金や機材貸与 神戸市

2020/08/08 07:00

神戸市役所=神戸市中央区

 新型コロナウイルスの感染拡大で苦しい状態に置かれた学生を支援するため、神戸市はふるさと納税で市内の大学や短大、専修学校に寄付できる仕組みを設けた。奨学金の給付やオンライン授業で使う機材の貸与など、大学別に支援メニューを用意し、寄付を活用してもらう。 関連ニュース 兵庫の感染、20代中心から全世代に拡大 入院患者、前週の2倍に 新型コロナ 「彼氏の家にずっと居た」外出自粛で10代の妊娠相談が急増 新型コロナ コロナ休校で貸し出したPC1200台戻らず「授業できない」

 市の呼び掛けに応じた23の大学などが対象。支援メニューでは、家計が厳しくなった学生に対する経済支援や、オンライン授業の実施に伴うパソコンの購入費、通信費補助などを用意する大学が目立つ。
 ほかに、パソコンやルーターなど通信機器の貸与、テキストや図書の郵送サービス、アルコール消毒液の設置・配布などを準備する大学も。支援メニューは神戸市のホームページで確認できる。
 久元喜造市長は「新型コロナで学生の皆さんは非常に厳しい状況に置かれている。それぞれの大学や専門学校の同窓会組織、人脈を活用し、東京や大阪など市外で活躍するOBにも支援を呼び掛けてもらいたい」と述べた。
 市によると、ふるさと納税を活用して学生を支援するのは全国初という。ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で寄付先の大学を指定して申し込む。返礼品はない。受け付けは12月末まで。(長谷部崇)
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