木陰でゆらゆらキレンゲショウマ 神戸・六甲山

2020/08/11 13:00

薄暗い木陰をともしているかのように咲くキレンゲショウマ=神戸市灘区、六甲高山植物園

 神戸市灘区六甲山町の六甲高山植物園で、キレンゲショウマの花が見ごろを迎えている。ブナの原生林内など、山深い場所で育つ希少な品種。緑陰の下、黄色いランプのような花が山上の風に揺れる姿が、連日の猛暑をひととき忘れさせてくれる。 関連ニュース 神戸酒心館、売り上げから10万円を「緑の募金」に寄付 六甲山の環境保全に活用へ 高原に夏の訪れ、霧を彩る六甲山のニッコウキスゲ 牧野富太郎命名、ヒメアジサイも鮮やかに 「森の妖精」が一人、また一人…暗闇に浮かぶ神秘の輝き 神戸・六甲山

 アジサイ科の多年草で、夏でも涼しい木陰などを好む。徳島県最高峰の剣山(1955メートル)などに分布し、宮尾登美子さんの小説「天涯の花」に登場したことで有名になった。
 数十年前から育てている同園では、約3千株まで増えた。8月下旬ごろまで長さ4センチほどの花が順番に咲くといい、同園は「涼しい山上で、涼しげな姿を目でも楽しんでもらえれば」としている。8月は20、27日が休園。午前10時~午後5時。中学生以上700円。同園TEL078・891・1247
(中西幸大)

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